遊就館が,アメリカ関係部分だけでなく,中国関係の記述についても一部修正をするらしい。
とはいえ「事実関係に誤りはない」というのが,その大前提。
つまり日本の戦争はすべて正しかったという論調に変更はないということである。
靖国神社:「遊就館」の展示 一部表現を変える方針(毎日新聞,12月20日)
「靖国神社は19日、戦史博物館「遊就館」に展示している歴史記述で、当初は「見直す必要はない」としていた中国関連の記述について、一部表現を変える方針を決めた。10月に修正することを決めていた第二次世界大戦の米国関係部分に加え、来年1月1日から新しい展示に切り替える。
新たに修正することを決めた中国関連の展示パネルは、「日露戦争から満州事変」「満州の歴史」「支那事変」の三つ。
修正後の具体的な表現は最終調整中だが、例えば「支那事変」のパネルは、盧溝橋事件(1937年)が起きたきっかけとして、現在は「中国正規軍による日本軍への不法攻撃」や「日中和平を拒否する中国側の意志があった」などと表現しているが、「事実関係に誤りはないが、表現が足りずに誤解を与える部分があったので、もう少し柔らかい表現に言い換える」(監修関係者)という。他の2展示も、基本的には同じ考え方で見直す方針だ。
また、記述の根拠となる史料として、中国側の刊行物も含めて多数提示し、一方的な記述ではないことを強調することも予定している。
このほか「ヒトラー」「スターリン」「ルーズベルト」を同列に並べている展示方法や、「日米交渉」のパネルの記述についても見直す。
同神社は今回の修正を「中間報告」と位置付けており、来年7月の遊就館新築5周年に向け、全面的な変更を検討している。【野口武則】」
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