民主党の松原氏による国会質問だが、氏はこの3月9日に民主党議員有志によって発足させられた「慰安婦問題と南京大虐殺の真実を検証する会」の一員でもある。
新たな問題は、これが民主党の有志としての発言ではなく、党を代表しての国会での発言だということである。
さて、民主党本部はこれにどういう態度をとるのだろう。「歴史問題」に対する民主党としての公式態度が問われる問題である。
「南京大虐殺」「慰安婦」を否定 民主・松原議員(しんぶん赤旗、5月26日)
民主党の松原仁議員は二十五日の衆院外務委員会で、四十五分間の質問時間のほとんどを「南京大虐殺」と「従軍慰安婦」がなかったとの主張にあて、政府に中国政府の見解を「訂正」させるよう執拗(しつよう)に迫りました。
松原氏は、首相の靖国参拝を推し進め、九条改憲を求める日本会議国会議員懇談会のメンバー。
南京大虐殺について岩屋毅外務副大臣が「何かしらの殺りく、略奪があったことは否定できない」とのべたことに松原氏は、「きわめて副大臣の答弁はあぶない。あったと認めようとしている」と批判。「三十万というロットでなくて、大虐殺そのものがなかったと極めて客観的に考えている」などと否定しました。
また「従軍慰安婦」問題についても、中国の稚拙な情報戦によるものなどと決め付け、「ありえない」「実際、そんなものはなかった」と暴言をはきました。
過去の日本の侵略戦争を正当化する「靖国」派は自民党だけでなく、民主党にも根を深くもっていることを示す質問です。
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