中国政府による外貨運用は、まずは9兆円の規模から開始。
運用会社は9月設立とのことだが、さて、実際には何が行われることになっていくのか。
中国、特別国債9兆円発行――外貨運用会社の資本金に(日経新聞、8月30日)
【上海=渡辺園子】中国財政省は29日、6000億元(約9兆600億円)の特別国債を同日付で発行したと発表した。調達した人民元は外貨準備の米ドルと交換され、9月にも設立予定の外貨準備運用会社の資本金に充てられる。運用会社が資金的な裏付けを得たことになり、巨額の外貨準備の海外への還流が本格化する。
今回の発行は財政省が6月に発表していた総額1兆5500億元(約23兆4000億円)の特別国債発行計画の第1弾。外準運用会社の資本金に充当することを特定の目的としている。いったん国内の商業銀行が引き受けた後、中国人民銀行(中央銀行)が買い入れる形をとる。債券の期間は10年、表面利率は年4.3%。
特別国債の発行により人民元を吸収、その分を外貨準備の米ドルと交換し、運用会社に回す形。資金吸収は国内の資産インフレ沈静化にも役立つ見込み。
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