椎名誠『草の記憶』(金曜日、2007年)を読み終える。
小学校5年・6年生を、昭和の半ばにすごした少年たちの「記憶」。
画一化される以前の、いろんな種類の大人がおり、
学校の外には、おそろしく広い、子どもたちだけの世界がある。
山芋をひっこぬいて、たき火で焼いて食ってしまう
そんな、あたりまえの生活の知恵もあった。
話の終わりに、時代がポンととんでしまうところが意外であり、
また、読み手の郷愁をグッと深めさせる。
トシをとったなあと、しみじみ思う。
平井 雅子他: 02・共同講座 20世紀のパラダイム・シフト
2000年・論文「20世紀経済学のパラダイム・シフト」
労働者教育協会編集: 04・知りたい聞きたい経済学Q&A
2002年・「Q16・国際競争に勝つためにはリストラはしかたないのでしょうか?」「Q17・ルールなき資本主義とはどういうことですか」「Q18・規制緩和すれば経済が活性化するといわれていますが……」
神戸女学院大学文学部総合文化学科: 05・知の贈りもの―文系の基礎知識
2002年・「グローバリゼーション」と「資本主義」の項を執筆
森永康子・神戸女学院大学ジェンダー研究会: 06・はじめてのジェンダー・スタディーズ
2003年・「主婦とはどういう存在なのか」「仕事にまつわるジェンダー・ギャップ」他
石川 康宏: 07・現代を探究する経済学―「構造改革」、ジェンダー
2004年・日米関係に注目しながら現代日本の経済・政治を科学的社会主義理論を駆使して分析
石川康宏ゼミナール: 09・ハルモニからの宿題―日本軍「慰安婦」問題を考える
2005年・はじめて3年ゼミで「ナヌムの家」へ,学習と行動の記録
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 11・「慰安婦」と出会った女子大生たち
2006年・ハルモニの声を伝え学生たちの成長を描く。2008年には韓国語版が出版される。
石川 康宏: 12・いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう!―政治を変えるのは、あなたです。
2007年・経済・政治・歴史・教育など、多面的に憲法問題を論じた講演録
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 13・「慰安婦」と心はひとつ女子大生はたたかう
2007年・学び、体験し、変化する学生版「たたかう若者」論
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 14・ウィー・ラブ・兵庫―憲法どおりの兵庫をつくろう
2008年・論文「憲法を設計図に、兵庫県政の転換を」、09年の県知事選に向けた学習用テキスト
石川 康宏: 15・覇権なき世界を求めて―アジア、憲法、「慰安婦」
2008年・世界の構造変化を多面的に探究し、日本の進路を考える
日本婦人団体連合会: 16・女性白書 2008
2008年・論文「女性の人権-2008年、日本で」、雇用と家庭、ワークライフバランス、靖国派によるバックラッシュなど。
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 17・女子大生と学ぼう「慰安婦」問題
2008年・2人の女子大生が男女2人の中学生にバーチャル旅行をしながら教えます。
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 19・9条が輝く兵庫をつくろう(ウィーラブ兵庫2)
2009年・09年7月県政刷新に向けたブックレット第2弾、「戦争のできる国づくり」を推進する県政のままでいいのか
石川康宏ゼミナール: 20・輝いてはたらきたいアナタへ―彼女たちの様々なドラマ
2009年・論文「さあ、いっしょに『就職活動』を考えよう」、はたらく先輩へのインタビューをゼミ生たちがまとめています。
門井文雄 原作/紙屋高雪 構成・解説/石川康宏 協力: 21・マルクス資本論―理論劇画
2009年・直接には何も書いていません。『資本論』第1部の内容などを中心に、少しだけ補正の意見を出させてもらいました。2012年に中国語版も。
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 22・貧困のない兵庫をつくろう (ウィーラブ兵庫3)
09年3月20日の神戸1日派遣村から話をはじめ、県内の貧困の実態と憲法どおりの県政実現への展望を話し合っています。
「慰安婦」問題と女性の人権を考える会: 23・「慰安婦」問題と女性の人権―未来を見すえて
2009年・コラム「学び、悩み、行動する女子大生たち」に、毎年のゼミ生たちの学びと行動の様子を紹介しています。
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 24・憲法が輝く県政へ 2009年兵庫県知事選挙の記録
2010年・「次の選挙に向けて何をしたらいいのか」という今後の行動のヒントになることをめざして編集しました。写真や画像も豊富です。
内田樹・石川康宏: 25・若者よ、マルクスを読もう
2010年・大学の同僚との往復書簡。「共産党宣言」「ユダヤ人問題によせて」「ヘーゲル法哲学批判序説」「経済学・哲学草稿」「ドイツ・イデオロギー」を取り上げています。2011年に韓国語版。2013年に中国語版(紅旗出版)。2018年に中国語版(東方出版)。
石川 康宏: 26・マルクスのかじり方
2011年・マルクスの人生と思想についての超入門書です。ボクもワタシもマルクスとしゃべってみたい。そういう読後感が残るハズの一冊です。2016年に韓国語版。
石川 康宏: 27・人間の復興か、資本の論理か 3・11後の日本
2011年・東日本大震災からの「復興」のゆがみや政府の原発政策の背後には、財界団体が立案する諸政策が。復興は「資本の論理」とのたたかいです。
日本婦人団体連合会: 28・女性白書〈2011〉日本社会の再生にジェンダーの視点を
2011年・総論「ジェンダー平等は日本社会再生の鍵」を担当。雇用・性差別の問題の他に、いわゆる「ウーマノミクス」に注目しました。
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 29・原発ゼロ―自然エネルギーへの転換(ウィーラブ兵庫5)
2011年・原発の危険性、地球温暖化対策と自然エネルギーへの転換の必要について。2013年兵庫県知事選挙に向けての座談会も。
鯵坂真・牧野広義編著: 30・マルクスの思想を今に生かす
2012年・第1章「マルクスの資本主義分析と『震災後の新しい日本』」。日本社会の改革には、資本主義のしくみを根本からつかむことが。
村山一兵×石川康宏ゼミナール: 31・「ナヌムの家」にくらし、学んで
2012年・韓国「ナヌムの家」で5年はたらいた村山氏との交流と共同の作品。お互いの講演録や学生たちとの座談会も。
石川 康宏: 32・橋下「維新の会」がやりたいこと―何のための国政進出?
2012年・大阪府政・市政の「実績」、民主と変わらぬ国政政策、野蛮な強権、メディアとツイッターに依存した集票マシーンのない組織・・・「公務」つぶしへの反論も。
憲法が輝く兵庫県政を作る会/編著: 33・人にやさしい県政を(ウィーラブ兵庫6)
2013年・夏の兵庫県知事選挙にむけた学習用の冊子です。巻頭の「日本の政治と社会をどうみるか」を書きました。
内田樹×石川康宏: 34・若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
2013年・文庫本化にあたり一部の誤記を修正しました。内田先生が「文庫版まえがき」、石川が「文庫版あとがき」を書いています。
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 35・女子大生のゲンパツ勉強会
2014年・ゼミでの初めての原発関連本です。Oishi さんが書いたイラスト「いっぱい電気つくり隊」の「くまちゅう」「サンサン」「ぱねるん」などが大活躍。
憲法が輝く兵庫県政をつくる会: 36・2013年兵庫県知事選挙の記録(ウィーラブ兵庫7)
2014年・知事選挙の総括と次期選挙に向けた課題などをまとめています。冒頭の座談会に参加しました。関連資料多数。
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 37・女子大生原発被災地ふくしまを行く
2014年・ゼミで福島を訪れ、学んだ記録です。原発ゼロへの願いとともに、被災地復興、生活再建への思いを強くしました。
神戸女学院大学文学部総合文化学科: 38・東日本大震災と私たち―和合亮一講演会「わたしを生きる、あなたを生きる。」
2014年・和合亮一さんの大学での講演を中心にした本です。「福島第一で起こったこと、そして『原発ゼロ』への取り組みのいま」を書きました。
神戸女学院大学文学部総合文化学科 監修/河西秀哉 編: 39・日常を拓く知・第2巻「恋する」
2014年・学科で出しているシリーズ本の1冊です。対談「ハチクロにみる恋愛の哲学と経済学」に顔を出し、論文「歴史に制約される恋愛の自由」を書いています。
不破哲三・石川康宏・山口富男: 40・『古典教室』全3巻を語る
2014・マルクスの思想の4つの構成部分とマルクス以後の「マルクス主義」の発展について述べた不破氏の『古典教室』を、自由に論じあいました。
石川 康宏: 41・「おこぼれ経済」という神話
2014年・「大企業が潤えば、いまに国民も潤う」というトリクルダウン神話からの脱却のススメ。アベノミクスもまったく同じ古い発想。必要なのは「国民が潤ってこそ」の政策への転換です。
内田樹×石川康宏: 42・若者よ、マルクスを読もうII
2014年・4年ぶりの『若マル』パートⅡ。現代日本を論じながら、『フランスにおける階級闘争』『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』、『賃金、価格および利潤』について語り合っています。2014年に中国語訳(紅旗出版)。
荻野 富士夫編: 43・闇があるから光がある―新時代を拓く小林多喜二
2014年度各地での「多喜二祭」の記録です。「小林多喜二の時代と“美しい国”」を書きました。
阿部治編: 44・原発事故を子どもたちにどう伝えるか―ESDを通じた学び
2015年・「原発・エネルギー」を学生とともに考える取り組みの紹介です。ゼミの運営、あり方に焦点を当てました。
石川康宏: 45・社会のしくみのかじり方
2015年・日本社会を軸にすえた、現代社会のしくみと歴史についての超入門書です。「日本はどうしてこんな社会なのか」。その謎が解けていく一冊です。2019年韓国語版。
小森・山田・俵・石川・内海: 46・軍事立国への野望
2015年・サブタイトルは「安倍政権の思想的系譜と支持母体の思惑」。第4章「『軍事立国』化に向けた財界の要望とジレンマ」を書きました。2016年に韓国語版。
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール: 47・21歳が見たフクシマとヒロシマ
2015年・3泊4日で福島を、1泊2日で広島を歩いて考えた。学生たちの学びの成果です。「原発と原爆の関係」にも、焦点をあててみました。
渡辺治・石川康宏他12名: 48・戦後70年の日本資本主義
2016年・論文「日本資本主義の発展をどうとらえるか」で、戦前・戦後の関係、資本主義「社会」の発展をとらえる方法を考えています。
内田 樹×石川康宏+池田香代子: 49・マルクスの心を聴く旅
2016年・マルクスゆかりの地であるドイツ・イギリスを訪ねた旅の記録であり、現地での対談や講演のまとめです。2018年中国語版。
『経済』編集部編: 50・変革の時代と『資本論』―マルクスのすすめ
2017年・サブタイトルは「マルクスのすすめ」。第9章「マルクスの目で見て社会を変える」を書きました。著者8名。
伊地知紀子・新ケ江章友編: 51・本当は怖い自民党改憲草案
2017年・「安保法制に反対する関西圏の大学有志の会」メンバー他による執筆です。第7章「国政-独裁政治になってもいいのか」を担当。著者17名。
神戸女学院大学石川康宏ゼミナール編: 52・被災地福島の今を訪れて 見て、聞いて、考えて、伝える
2017年・前年に3年ゼミで原発被災地を訪れた際、たくさんの方からうかがったお話が中心。4日間の全日程を学生たちが座談会で語っています。
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