いよいよブッシュ大統領は、世界情勢の見方について、アーミテージ氏にも叱られるようになっている。
もっともアーミテージ氏が語っているのも、時代遅れの「覇権」にすぎないのだが。
アーミテージ元国務副長官、「中国の脅威を無視」とブッシュ政権を批判(AFPBB News、9月3日)
【9月3日 AFP】リチャード・アーミテージ(Richard Armitage)米元国務副長官は、3日付けオーストラリアン(The Australian)紙のインタビューの中で、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領はイラク問題に没頭しすぎてアジアを軽視し、中国の台頭を許していると非難した。
アーミテージ氏は、「中国はアジアの覇権を着実に握ろうとしており、中国の影響力は米国をしのぐ可能性もある」と危惧(きぐ)を表明。
また、ブッシュ大統領が8日から9日の2日間の日程でシドニー(Sydney)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を1日早く切り上げるとしている点について、「ブッシュ政権はアジアの重要性を過小評価し過ぎている」と語った。
この点については、同大統領のイラク政策を強く支持しているオーストラリアのジョン・ハワード(John Howard)首相も失望感を示したと報じられている。
ブッシュ大統領は、中旬に予定されている議会への「イラク駐留米軍の増派計画」の進ちょく状況報告の準備に専念するためと説明している。同大統領は、その代わりにオーストラリアへの訪問を前倒しし、4日から8日まで滞在する。(c)AFP
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