ようするに世界のどこの国であれ、アメリカとうまくやっていれば、それだけで生きて行ける国など存在しないということである。
キューバ・ベネズエラとメキシコが関係修復(しんぶん赤旗、9月15日)
【メキシコ市=松島良尚】メキシコのカルデロン大統領は十三日、キューバ、ベネズエラそれぞれの新任駐メキシコ大使から信任状を受理し、フォックス前政権のもとで冷え込んでいた両国との関係を正常化しました。
キューバとの関係悪化は、国連人権委員会で米政府が毎年画策するキューバ非難決議にフォックス政権が二〇〇二年に従来の棄権から初めて賛成に転じたことで生じました。
ベネズエラとは、米州自由貿易地域(FTAA)構想をめぐってフォックス前大統領がベネズエラのチャベス大統領を批判したことを機に関係が悪化していました。
キューバのアギレラ新大使は記者会見で、「両国民の期待に応える関係構築へ全力をあげる」と表明。ベネズエラのチャデルトン新大使は「関係正常化にとどまらない関係改善への意思を大統領に伝えた」と述べました。
カルデロン大統領は、前大統領と同じ右派・国民行動党に所属していますが、昨年十二月の政権発足時にすべての中南米諸国との関係回復を掲げました。
メキシコのこうした外交姿勢の変化は、自主的な国づくりを進める政権が中南米で多数になるもとで、右派といえども、左派政権との一定の協調路線をとらざるをえなくなっていることを示すものとみられています。
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