ルピーの急騰に、インド財務省が対応の必要を語っている。
輸出競争力の維持が直接の目的であるようだが、投機の餌食とされることへの警戒心もあって当然。
資本移動を規制する意図はない=インド財務相(ロイター、10月19日)
[ムンバイ 18日 ロイター]インドのチダムバラム財務相は18日、資本移動を規制する意図はないが、同国に流入する資本の規模を当面抑える何らかの方策が必要となっていると語った。
テレビ中継されたニューヨークでの講演で同財務相は、外国投資に影響を及ぼすことなく、競争力のある為替レートを維持することを目指しているとし、「資本移動を管理したり、特定の資金の流入を妨げる意図は一切ない」と強調した。
先進諸国は国内問題を克服するために自国市場に巨額の資本を注入してきたが、その一部がインドにも流入したと指摘。そのため「資金の流入を抑制する何らかの方策を講じることが必要となった。それが証券取引委員会(SEBI)が発表した(外国人投資家に対する証券投資規制)措置の主たる目的だ」と述べた。
急激に上昇したルピーのレートについては、「快適な範囲をやや越えている」との認識を示した。「経済の異なる利害関係者や市場参加者間の利益のバランスをとるためにわれわれが試みているのは、新しい状況の管理だ。市場やルピーは(適切な)水準に収束する」との見方を示した。
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