自民党の選挙総括だが、結局、「逆風3点セット」への安倍氏の対応と、お友達人事が批判の対象ということらしい。
国民生活の「貧困化」推進、戦争推進政策については、優先順位が高すぎたということのようである。
とはいえ、路線転換につながる根本的な反省はない。
多方面から繰り返される「地域」「地方」対策についは、いったい具体的に何が出てくることることになるのか。
何も出てこず、強行政策継続ということも大いにありそうなことではあるが。
参院選惨敗で報告書 自民委員会、官邸に提出(中日新聞、8月24日)
自民党の参院選総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)は24日、参院選惨敗の要因は安倍晋三首相(党総裁)の問題対応が後手に回ったことなどにあるとした報告書を首相官邸に届けた。塩崎恭久官房長官が午後に谷津氏と会い、詳しい説明を受ける。
報告書は敗因を「年金記録不備、『政治とカネ』問題、閣僚不祥事の逆風3点セットをめぐる対応が後手に回り、国民から安倍首相の指導力に疑問を呈された」と分析。「内閣の『論功行賞』人事、郵政造反組の復党も含め、首相が永田町の政治家の側に立っているイメージを持たれた」と指摘した。
その上で「党はいまや存立の危機に立っている」として「首相は国民の目線で政権運営を行うべきだ」と強調、「党再生には地域活性化策の提示、新たな支持層の獲得、広報戦略の強化などが必要」と提言している。(共同)
首相の判断を批判 参院選惨敗 自民総括委、政策順位も問題視(北海道新聞、8月24日)
自民党の参院選総括委員会(委員長・谷津義男選挙対策総局長)は二十三日、報告書の最終案をまとめた。惨敗の要因として、年金問題や「政治とカネ」、閣僚の不祥事の「三点セット」を挙げた。さらに、「論功行賞」による閣僚起用や郵政造反組の復党など、安倍晋三首相の判断に対する批判も盛り込んだ。
最終案は、総括委で首相に対する厳しい意見が相次いだことを踏まえ、「首相が一般国民の側でなく、永田町の政治家の側に立っているようなイメージを持たれた」と指摘した。
「三点セット」に関しても「後手後手の対応と手ぬるい処分により、国民から(首相の)指導力、統治能力に疑問を呈された」とした。
首相が掲げた「美しい国」や「戦後レジーム(体制)からの脱却」についても「政策の優先順位が民意とずれていなかったか」と問題視した。
また、同党が強固な支持基盤を築いてきた「郡部の防波堤は決壊」し、「都市部との格差や置き去り感から、地方の反乱というべき猛烈な反発が広がっている」と分析した。
一方、内閣改造で起用される閣僚に対しては「自分が起こした問題について説明できなければ、自ら辞める覚悟」を求めた。
次期衆院選に向けては「党は存立の危機に立っている」として、首相に「国民と苦楽をともにする中で、国民の目線に沿った政権運営」を行うよう注文している。
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