07年11月発表分に比べて、収支不足が830億円拡大。
この埋め合わせのうち600億円は、一般事業の一律カットで行うという。
さらに県民生活関連予算が削られていくということだ。
無駄遣いばかりの「創造的復興」に反省はなく、大企業補助金にも変化なし。
累積収支不足830億円拡大 兵庫県が新行革プラン(神戸新聞、2月13日)
危機的な財政状況に陥っている兵庫県は十三日、二〇〇八年度から十一年間の新たな行革プランを公表した。県税収入見込みの大幅減や経済成長率の下方修正などで、累積収支不足は昨年十一月の当初案に比べて八百三十億円拡大し、一般財源ベースで一兆二千四十億円になるとしている。拡大した不足分は、一般事業の一律カットで六百億円分を穴埋めする一方、残る二百三十億円分は起債(借金)を増額し、行革期間後に先送りする方針を示した。
〇八年度予算に関係する事業見直しなどが中心の第一次分。県会審議などを踏まえて当初案を一部変更した。初年度の税収を当初案から三百六十億円減の八千三百五十億円と見込むなど、〇八年度予算案をベースに十一年間の財政フレームを修正した。
事業の見直しは、職員数の三割削減・給与カット(一般財源ベースの効果額計二千七百億円)▽建設事業費削減(同二千億円)-など、ほぼ当初案通り。一方、議会や市町の反発が強かった老人医療費助成などの福祉分野では、一部負担金増を一年間凍結し、段階的に実施することにした。
収支不足が八百三十億円拡大することで、一般事業費を〇九年度から五年間、前年度比で3%削減する。ただ、すべてを実施しても歳出削減額は計八千百七十億円にとどまるため、累積収支不足の約三割を新たな借金などで埋める苦しいやりくりを強いられる。
一方、使途が限定されている法人県民税の超過課税分を、多子世帯の保育料補助のような子育て支援事業などに活用する方針を新たに打ち出した。
県は積み残した課題を検討し、九月までに最終プランを確定させる。毎年有識者に実施状況を検証してもらい、見直しも検討する。(小森準平)
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