3月29日は、9時すぎ起床の朝であった。
特殊栄養ドリンクをクピリと飲んで、
ただちに「喜寿お祝い原稿の人」となっていく。
11時すぎには、外に出る。
JR「加島」から「尼崎」へ、「神戸」へ、
阪急「高速神戸」から「新開地」へ、
車中「喜寿お祝い原稿の人」となって移動する。
とある事務所で、とある手続きを済ませ、
そのまま歩いて、兵商連会館へ。
兵庫県民小劇場の場所を教えてもらって、再び外へ。
JR「神戸」から「元町」へ、
車中「ボケボケの人」となって移動し、
改札前のすばやい店で、
親子どんぶりをザクザクザク。
1時30分には、今日の会場の兵庫県民小劇場に無事到着。
パソコンをプロジェクターにつなげて待機する。
2時から「講演と映画のつどい」の開始である。
2時すぎから「学生と学ぶ『慰安婦』問題」について、
「『慰安婦』問題・超入門」に時間を割いてしゃべっていく。
3時すぎからは映画を見る。
中国における日本軍の性暴力を、
被害・加害双方の当事者たちに語らせたもの。
これまで何度も、見る機会を逃してきたものであり、
ここぞとばかりに、グッと集中して見させていただく。
「姉妹たち」とは、同じ境遇におかれた
中国の若い女性たちということである。
中国人制作者の淡々とした日本語での語りが、
証言の声の重みを増している。
4時30分には、第1部の終了となる。
「中国からの留学生です」「神戸大学で学んでいます」
目に涙をうかべた若い女性が、
「ありがとうございます」「お手伝いできることがあれば」と
声をかけてくれる。
こういう交流は本当にうれしいもの。
主催の方とともに近くの喫茶店に移動し、
1時間ほど「喜寿お祝い原稿の人」とならせていただく。
6時からは第2部の開始である。
やはり同じ話をさせてもらう。
7時すぎには、会場を出るが、
今度は「私は在日コリアンです」
「北朝鮮の『慰安婦』にも注目してほしい」と
注文をいただく。
ゼミで訪れるのは韓国だけだが、
学びの範囲を地域でしぼっているわけではない。
とはいえゼミの学びをそのまま紹介すれば、
韓国のみに注目しているようにも見えるらしい。
もう少し、言葉を加える必要があるということだろう。
主催は「旧日本軍『慰安婦』問題の早期解決をめざす会」。
第2部でも、同じ映画が上映されたが、
1・2部あわせて、400名ほどの参加者があったよう。
JR「元町」から「尼崎」へ、「加島」へ、
車中「喜寿お祝い原稿の人」となって移動する。
こちらの研究をふりかえらずにおれない内容となり、
思っていたより時間がかかる。
8時ちょうどの帰宅であった。
卒業生のアドバイスにしたがい、
「伊勢うどん」に七味を加えて(一味がなかった)、
ボソボソと食べる。
新聞をながめ、郵便物を開き、
パソコン前にもどると、
夕方の留学生からメールが入っていた。
一部を紹介させてもらえば、次のよう。
「今日言ったように、私は若者の日本人の友たちがいないです。
この原因の一つは、彼らは常識としての戦争に関する知識がほとんどないです。
一緒に遊んでも、心の疑問があって、解けなかったです。
それは相手が大勢な日本人と同じように昔の戦争への認識(戦争は正しいし、謝り必要もないし・・・・・・)を持っているかのです。
それを思い付くと、彼らとの心の距離が遠くなります。
(日本語がまだまだです、よろしくお願いいたします。)」
今日の日中関係の一端である。
「慰安婦」問題でのEU決議にあるように、
日本政府だけでなく「日本の人々」の歴史認識が
深く、強く、問われている。
映画、ご覧になったのですね。こちらではまだ観る機会が無く、残念です。中国の留学生の方の想い、もっともだと思います。自国の歴史を正しく教えていない民族の行く末が気がかりです。良識ある若者の皆さんに、『被害』のみならず『加害』についても、深く広く学んで貰うために、今の自分に何が出来るのか、常に自分自身に問いかけながら、生きていくつもりです。私にも、昨年末、中国人留学生の友人ができ、今は日中新聞のBNを読んで貰っています。こちらも、現代の中国のありようを、中国の若者がどう感じているのかなど、学ぶことが多いと思い、大切にしたい存在です。
投稿情報: S本 Y郎 | 2008/03/31 15:54
映画は「慰安婦」問題をふくみながらも、より広く日本軍による性暴力をとらえたものでした。これを美化してなつかしむかのように語る元日本兵の証言も重たいです。
投稿情報: walumono | 2008/03/31 18:46