ミニ原稿「安倍氏の『美しい国』の正体」が「しんぶん赤旗・日曜版」に掲載されたので,アップしておきます。
安倍氏は93年の衆議院議員当選以来,ずっと「憲法改正」を訴えてきました。
また95年に自民党歴史検討委員会がまとめた『大東亜戦争の総括』も執筆しています。
かつての侵略戦争を正義の戦争と肯定し,あの戦争を反省しない「新憲法草案」づくりをすすめる。
それは安倍氏の思想そのものでもあるということです。
実際,反省を消し去っているのは「草案」前文ですが,同氏は「前文」小委員会の委員長代理でもありました。
ただし,改憲全体の実質は,日本の軍事大国化をアメリカへの従属に深くむすぶものとなっています。
さらに,安倍氏の政権公約「美しい国,日本。」には,「経済関係でも同盟関係を強化」の一言さえもが入りました。
「構造改革」や郵政民営化がアメリカの経済介入への屈伏だとする批判は,保守勢力の中にもあるわけですが,それにふれた発言はどこにもないようです。
そのような改憲を,占領体制からの脱却などといってアメリカらの自立を目指すものかのようにいうのは,じつに姑息なやり方です。
そして,そこにこの人の小泉氏に負けない格別の従米姿勢があらわれているともいえるでしょう。
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