兵庫学習協で、4回の「夏期集中講座」をやっています。
内容は以下のとおりです(以下、学習会のよびかけ文)。
今年も兵庫学習協で「集中講座」をさせていただきます。最初のご依頼は,参議院選挙を前にしての「情勢論」というご依頼でしたが,もう少し理論的に突っ込んだものにさせてもらいました。今日の日本と世界の動きを,理論的に大きく,深くとらえて論じてみたいと思っています。全体のテーマは「現代の社会と改革への展望」といったところです。いっしょに楽しく学びましょう。
第1講は「少子化」と資本主義的人口法則との関係です。なぜ途上国には人口爆発が起こり,工業先進国は少子化となっていくのか,そこに資本主義社会のどういう問題があらわれているのかを,『資本論』にも立ち返りながら考えます。
第2講では,安倍発言が引き起こした最近の「慰安婦」問題をとっかかりに,現代世界の構造変化を考えてみます。なぜアメリカさえもが「慰安婦」問題の解決を求める動きを強めているのか。その背後にはアジア経済の成長という世界の大きな変化があります。
第3講はこれから準備する仕事です。男と女,正規と非正規…同じ労働者を分断して支配しようとする動きがありますが,異なる立場におかれた労働者の全体としての団結をマルクスはどう展望していたか。そこを「格差社会」に対抗する社会的連帯の構築とむすんで考えてみます。
第4講は日本の政治史の問題です。革新自治体の高揚から政治の逆流へ,その中での新たな前進の力の蓄積。この30~40年ほどの日本の政治の変化を考えます。さらに兵庫に憲法県政の実現を目指す立場から,京都の蜷川民主府政の教訓を考えます。
〔日程〕
5月15日 歴史的人口変動と資本主義の課題
5月30日 「慰安婦」問題と世界の構造変化
6月12日 「格差社会」における連帯とマルクス
6月26日 「階級闘争の弁証法」と京都民主府政の教訓
「書き物のページ」に、第2講で配布した「講師のつぶやき(1)」をアップしました。
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