6月8日は、8時30分の起床であった。
今日は、相方が新参の育児・看病に専念の日である。
ノロノロと動き、10時30分には外に出る。
入れ違いに、病院へ行ってきた相方と新参がもどってくる。
どうやら喘息であるらしい。
両親ともに、「気管支に難あり」の子ども時代をすごしていたので、
新参がそうでもまったくどこにも不思議はない。
時間をかけて、少しずつ丈夫にしていく他はないのである。
JR「加島」から「西宮」へ、
車中「スケジュール確認の人」となっての移動である。
事務室で、あれこれの書類や本を受け取っていき、
これを研究室で整理する。
京大図書館の封書があって、なんだろうかと驚かされるが、
かつて紀要『経済論叢』に書いた論文を、
電子化することの承諾がほしいとのことである。
院生時代のなつかしい日米鉄鋼産業の論文である。
すでに公表したものなのだから、
その形態に注文をつける必要はない。
11時30分から「文献ゼミ-先輩学生のフィールドワークに学ぶ」を行う。
写真を投影するプロジェクターの威力は大きく、
また、わずか1年、2年の先輩の取り組みであることが、
各種の問題を2年生に、随分身近に感じさせる。
昼休みは、大学教職員組合の定期総会である。
給与表の全面改定が課題になっているが、
理事会側は、最近の国家公務員給与改革に準ずるという形で、
事実上の人件費削減案を出してきた。
そもそものことの起こりは、学院経営の実態と、
「人事院勧告準拠」という従来ルールの齟齬が
大きくなってきたということである。
そのような問いに、国家リストラに準じさせるとの回答を示して、
一体どこが新たな提案か。
組合執行部方針案には、
学院経営の実態を冷静に見つめる視点があって、まったく結構。
みんなで執行部の後押しをしていかねば。
2時すぎからは、教育開発センターで小仕事をする。
締め切り仕事に終われるばかりで、
なかなか前向きの新たな課題に取り組むゆとりがもてない。
いまは「ガマンの瞬間」と自分を納得させていく。
教務課で、とある3年ゼミ生の留学事情について確認する。
ほう、なるほど、そういうルールがあるわけですね。
3時40分から、科別教授会に参加する。
これといってやっかいな案件もなく、
5時ちょうどには会議が終わる。
相方と新参は実家への週末移動をはじめているようで、
こちらは研究室に残っていく。
7時すぎには大学を出る。
車中「労働組合論の人」となり、
JR「西宮」から「尼崎」へ。
2ケ所の本屋をまわるが、狙ったところの成果はなし。
副産物2冊を手にして、
JR「尼崎」から「加島」にもどる。
冷蔵庫にアスパラの漬け物を発見。
これをポリポリやりながら、夕食をブクブク、シャーシャーつくっていく。
アスパラは、前回、生協に頼んでおいたものである。
明日から「伊東」との往復仕事となるが、
移動の間に、「マルクスの連帯」論に一つの区切りをつけねばならない。
「できるか、できないか」ではなく、
「やれることを、やれるところまでやっていく」。
ただそれだけの毎日である。
「労働組合論の人」とは何を読了中なんですか?われわれの職場でも賃金改定(賃下げ)を経験しました。1年以上の大議論をしました。結論は理事会提案に対案を示して支部職場学習討議を経て、70%超の賛成で賃金改定を決着させました。その過程は「生計費原則」「年齢給」などの原則論の学習と、自らの生活と権利を守ることと法人の経営を守ることを労働組合として追求していくたたかいそのものだったと思います。しかし、今、その時の状況を遙かに上回る困難に直面しています。これを克服していく更なる飛躍(理論、運動)が求められていると思います。
投稿情報: 勤医労当別診療所支部河村 | 2007/06/09 09:15
河村さん、こんにちは。長く北海道には上陸することができずにいます。こちらはそろそろ梅雨といううっとうしい時期に入るのかも知れません。さて「労働組合論の人」については、いろいろなものを読んでいるのですが、その時間にはおそらく、宮前忠夫編『新訳・新解説 マルクスとエンゲルスの労働組合論』(07年、共同企画ヴォーロ)を読んでいたと思います。問題提起的な研究です。
投稿情報: walumono | 2007/06/09 10:31