東アジア・ラテンアメリカフォーラムが「ブラジリア宣言」を採択して閉幕した。
両地域の積極的な貿易と投資の促進とともに、でグローバリゼーションの否定的影響に留意し、「中小企業」と「人間開発」の重要な役割を強調するものになっている。
ブラジルと中国との貿易などはすでにきわめて密接となっているが、こうした旧来の経済大国を介さないネットワークはますます強化されていくのだろう。
東アジア・ラテンアメリカフォーラム閉幕 「宣言」で格差拡大懸念(しんぶん赤旗、8月25日)
【カラカス=松島良尚】ブラジルで開かれていた東アジア・ラテンアメリカ協力フォーラム(FEALAC)の第三回外相会合は二十三日、経済グローバル化にかかわる課題を強調した「ブラジリア宣言」を採択して閉幕しました。
「宣言」は、富裕な国と貧しい国の「格差の拡大」など経済グローバル化の「課題が引き続き増大していることへの懸念に留意する」と強調しています。
その上で、「(経済)グローバル化の積極的効果がより広範かつ公平にゆきわたるよう各国のイニシアチブを強め、ともに取り組む」と表明。さらに、経済グローバル化の否定的影響が「おもに発展途上国のいかなる社会セクターも疎外しないようにする」決意を再確認しています。
「宣言」はまた、両地域間の貿易と投資の促進を優先課題にするとともに、その促進における「中小企業の役割と人間開発の特別な重要性」を強調しています。
ブラジルのアモリン外相は閉会あいさつで、「宣言」だけでなく、フォーラムでの二国間、多国間の対話を含め、「きわめて生産的なフォーラムだった」と強調しました。
FEALACには三十三カ国が加盟。フォーラムを機に、協力関係の強化を確認した東南アジア諸国連合(ASEAN)と南米南部共同市場(メルコスル)の協議や二国間の外相会談などが活発に行われました。
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