財務省の調べである。
貿易収支、所得収支ともに増加しており、経常収支黒字は過去最高。
今期も、所得収支が貿易収支を上回り、海外投資への依存度が高くなっている。
いずれも国内経済の消費とは無縁なもうけの拡大である。
過去最高の12兆4702億円 07年上半期の経常黒字(中日新聞、8月13日)
財務省が13日発表した2007年上半期(1-6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同期比31・3%増の12兆4702億円となり、現行統計になった1985年以来、半期ベースで過去最高を更新した。黒字幅の拡大は4期連続。
海外から受け取る配当、利子など所得収支の黒字と、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支の黒字がともに増加したことが原因。
所得黒字は20・3%増の8兆4614億円と8期連続拡大し、過去最高を記録。5期連続で貿易黒字を上回り、日本経済は貿易以上に、対外投資からの収入に依存する構造に転換していることをあらためて示した。
貿易黒字は43・7%増の5兆8612億円だった。
輸出は12・4%増の38兆3534億円と11期連続増加し、過去最高。
輸入は8・1%増の32兆4922億円と10期連続増加し、過去最高。
同時に発表した6月の経常収支の黒字額は、前年同月比48・4%増の1兆5203億円と6カ月連続で拡大した。(共同)
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