以下は,06年7月19日に行われた「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」の第1回総会(革新兵庫県政をつくる会から通算第26回の総会)で行った「閉会あいさつ」の要約です。同会の冊子「日本国憲法と地方自治法を暮らしにいかす兵庫県政を」のために書いたものです。
---------------------------------------------------------
代表幹事就任については迷いもありましたが,自分なりの役立ち方を前向きに模索していくということでお引き受けしました。兵庫県の政治や様々な市民の運動については目の届いていないところが多いですから,これから急いで学んでいきたいと思います。ご指導をよろしくお願いします。
さて,この総会で「会」は「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」へと名称を変更し,それに応じた取り組みの内容の発展を決めました。これは今日の社会状況と,期待される取り組みのあり方に深く合致したものだと思います。
憲法の危機を憂うたくさんの人たちが,様々な取り組みに立ち上がっています。9条の会だけでなく,男女平等を推進する24条の会,国民の生存権に焦点をあてた25条の会などが文字どおり無数に,自発的に生まれています。
それは「憲法を守る市民の共同」が,大きな政治の力となる可能性の広がりを示すものです。兵庫に「憲法県政」の実現を目指す私たちの取り組みは,こうした多くの市民の取り組みを励まし,その力の自発的な合流を促進するものとなっていかねばなりません。
具体的な取り組みについては,過去の経験の延長にとどまらない新しい工夫や模索が必要です。これまで手をつなぐことができずにきた人たちと,どうすれば新しく手をつなぐことができるのか。それを真剣に考える点にこそ,知恵と力が必要です。この点の成功なしに「憲法県政」を実現する「共同の新しい力」は生まれません。
憲法や地方自治法を実現する県政とは本来どういうものなのか,この基本法に照らして今日の県政にはどういう課題や弱点があるのか。これを学び,研究していくことが急がれますが,その取り組みに際しても「共同」の広まりが追求されねばなりません。
「看板のかけかえだけだ」と決していわれることのない,この総会が兵庫県政転換の大きな転機になったと語られるような,取り組みの質の変化をつくっていきましょう。
みなさん方の新鮮な意欲と創造的なエネルギーの発揮に大いに期待したいと思います。私も力をつくしていきたいと思います。
最近のコメント