「業績回復」は,ほんの「一部の大企業だけ」。
こうなってくると「景気回復・拡大」を書き立て,「格差」の現実を幻想ですりかえてきた大手マスコミの役割と責任も明確である。
大手マスコミも財界の一部。
そういってしまえばおしまいだが。
「「いざなぎ」超える景気でも… 企業の77%「実感ない」」(北海道新聞,11月8日)。
「民間信用調査機関・帝国データバンクが七日まとめた全国企業意識調査によると、今月で「いざなぎ景気」を超えて戦後最長となる見通しの景気拡大について、「実感がない」と回答した企業が77・4%に上った。地域別では、同回答は景気回復の遅れる道内が86・6%と最も高かった。
地域別でみると、「実感がない」の割合は、首都圏を抱える南関東(74・0%)や自動車産業の好調な東海(75・0%)で低かった。一方、「実感がある」との回答は全国で3・7%。地域別では道内が1・0%で、最も高い南関東でも4・9%にとどまった。
帝国データバンクは「業績回復を実感しているのは限られた一部の大企業だけ」と分析している。調査では、道内企業からは「いまだ最終製品に価格転嫁できないデフレ基調にある」(製材)、「個人所得や企業収益だけでなく、自治体の財政難も官依存の道内経済に大きな影響を与えている」(食肉加工)などの声があった。
調査は十月下旬に全国約二万社を対象に実施。回答社数は全国九千七百九十九社(道内は四百九十九社)だった」。
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