以下は、兵庫県自治体問題研究所「住民と自治」兵庫版(№407、2007年6月15日)の「リレーエッセイ」のコーナー(2ページ)に掲載されたものです。
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憲法が輝く兵庫県政を――蜷川民主府政に学びながら
昨年(2006年)秋に「憲法が輝く兵庫県政をつくる会」の代表幹事というお役目をいただき、以来、少しずつですが、兵庫県や県政に対する学習を行っています。大切だと思う政治・経済情報を紹介している私のブログには、「兵庫県」の項目を新たに追加しました。いまだ全く不十分ですが、そこは自治研のみなさんの研究の蓄積に大いに学んで、必要な力を身につけたいと思っています。
もうひとつ、やり始めているのは、京都の蜷川民主府政の学習です。直接のきっかけは、ある場所でうかがった南光町元町長の山田さんのお話に、いつも蜷川府政を参考にされたという言葉があったことでした。そういえばと思い返してみると、共産党の不破さんも「地方自治確立の新しい波を」(『革新の本流を大河のように』新日本出版社、1997年)の中で、蜷川民主府政の実績を現代的・発展的に学ぶことの大切さを強調していました。
さらに記憶をたどってみれば、1975年、私が北海道の札幌から京都の立命館大学にやってきた当時、京都府庁には「憲法を暮らしの中にいかそう」という大きな垂れ幕が下がっていたのでした。いくつかの政治集会で、蜷川さんの「防衛隊」の一員として行動したこともありました。そのような肌で感じた記憶もよみがえります。
折りを見て集めてきた蜷川さんや、蜷川民主府政にかかわる本は、そろそろ10冊を超えました。個々の政策を評価する能力は私にはありませんが、「憲法と地方自治法にもとづく府政づくり」というその明快な姿勢、また府政の主人公は府民であり、主人公にふさわしい力を府民が身につけることを応援する「見えない建設」などの理念は見事です。今は、何よりそうした根本の精神に学ぶことが大切ではないかと思っています。みなさんと力をあわせて、2009年春を、憲法県政実現の瞬間としていきたいと思います。
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